- 窮める
- きわめる【極める・窮める・究める】〔「きわ」の動詞化〕(1)限界に至らせる。 果てまで行きつかせる。 《極・窮》「頂上を~・める」(2)物事のこの上ないところまで達する。 良いことにも悪いことにもいう。 《極・窮》「栄華を~・める」「経済は混乱を~・めている」(3)(学問や技芸で)非常に深いところまで達する。 《究・窮》「蘊奥(ウンノウ)を~・める」「真理を~・める」「その道を~・めた人」(4)(「口をきわめて」の形で)それ以上に言いようのないほどに。 良いことにも悪いことにもいう。 《極》「口を~・めてほめそやす」「口を~・めて非難する」(5)終わらせる。 尽きさせる。
「何ばかりの過ちにてか, この渚に命を~・めむ/源氏(明石)」
(6)定める。 決定する。 《極》「某(ソレガシ)儀, 京都在府に~・められ/浄瑠璃・先代萩」(7)極限に達する。 きわまる。「新田殿の御一家の運ここにて悉く~・め給はば/太平記 18」
〔中古には主に漢文訓読に用いられた。 「きわまる」に対する他動詞〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.